Ni-Ti合金について
当社製品のご紹介
●Ni-Ti合金について
形状記憶・超弾性の特徴をもつNi-Ti合金。1959年に発見され,形状記憶合金として世の中に出てきた機能性金属材料です。最初に,形状記憶特性を使ったコイルばねとして産業・自動車分野の部品に使用されました。さらに,歯列矯正ワイヤ,女性用下着の型崩れ防止ワイヤ,携帯電話のホイップアンテナで,それぞれの製品に対する超弾性効果,“曲げてももとに戻る”といった魅力が認められ,その都度大きな市場を作ってきました。
最近の約二十年では,超弾性を生かして,体内に入れる医療機器が多数開発され,低侵襲治療を促進,人々の命を救っています。
ステンレスよりしなやかで,樹脂材料に比べて剛性があるため,曲げたときにフレキシブルで,高いひずみ範囲で元の形状に戻り,複雑な経路の中でも十分なトルクを伝える,超弾性。血管や臓器を傷つけずに,患部に向かって体内を滑り込ませる,ガイドワイヤ,ステント,ハートバルブフレーム用に,他の材料には類を見ないその特徴が必要とされています。
今後もさらに多くの医療機器に,医療機器開発のサポートに,人々の健康を支え,浸透していってほしい,と願っております